
管理栄養士・栄養士のお給料事情を様々な視点から解説!収入を増やす方法についても紹介します。
目次
平均年収
栄養士、管理栄養士の平均年収はどのくらいなのでしょうか?
365万円
(令和3年の賃金構造基本統計調査より)
これは栄養士と管理栄養士どちらも含む数字になっています。なので一概には判断しにくいですね。
公益社団法人 日本栄養士会によると、
管理栄養士 約400万円
栄養士 約350万円

一般職の人と比べるとどうなの?
日本人の年収の中央値 約360万円
dodaより
栄養士は日本全体の平均と同じくらい、管理栄養士は平均より少し高くなるようです。

さすが国家資格!とは言い難いかな…
年齢別の給料
平均年収はあまり高くない管理栄養士・栄養士ですが、年齢と経験を重ねれば年収がどのように変化していくのでしょうか?
賃金構造基本統計調査 令和3年には「栄養士」の数値しか無いため、今回は管理栄養士を含む栄養士の数値をご紹介します!
年齢(勤続年数) | 平均給与 |
---|---|
20~24歳(1.6年) | 21.7万円 |
25~29歳(3.8年) | 23.5万円 |
30~34歳(6.3年) | 23.9万円 |
35~39歳(9.6年) | 26.5万円 |
40~44歳(10.7年) | 27.2万円 |
45~49歳(12.7年) | 28.5万円 |
50~54歳(15.7年) | 29.1万円 |
年齢を重ねるごとに、給料は少しずつ上がっていくようです!早いうちから知識やスキルを身につけることで、収入のアップが望めそうですね。

この収入の変化を前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるかは人によって差がありそう…
お世辞にも年収が高いとは言えない私達栄養士が、年収を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?
年収の高い職場・業種に転職する
一口に管理栄養士・栄養士の仕事と言っても、様々な業種があります。
医療施設、福祉施設、学校、幼稚園、保育園、保健所、食品企業、社員食堂etc…
最近では、美容業界やスポーツ業界などにも活躍の幅は広がっています!
管理栄養士・栄養士の平均年収は350〜400万円程と前述しましたが、業種や施設規模などによっては平均を100万円以上上回る求人もあります。
医療・福祉施設や教育施設は施設の規模によって大きく収入が変わるので、経験年数が積み重なってきたらより良い収入を求めて転職する方が良いようです!

年収が高い業種ってあるの?

大手食品メーカーは年収が高い!だけど、求人も少ないし、即戦力や知識量を求められるから簡単には就けないみたい…
同じ会社に勤め続けるよりも、思い切った転職の方が早く年収が上がる可能性がありそうですね。
資格・認定を取得する
勤めている会社に資格取得手当てがある方や、転職を考えている方におすすめです!
スキルアップに繋がる資格
糖尿病療養指導士
NSTコーディネーター
健康運動指導士
健康運動実践指導者
実践健康教育士
専門健康教育士
介護支援専門員
ケアマネジャー
産業カウンセラー
産業栄養指導者
フードコーディネーター
サプリメントアドバイザー
食品保健指導士 etc…

スキルアップに繋がる資格は沢山あるけど、きちんと自分なりの方向性を持って取得することが大切!
資格を取得するにはお金も時間も掛かります。費用対効果を考えて取得しましょう!
栄養士会の認定制度
栄養士会に入会している方は認定制度を活用することもできます!
臨床栄養学校栄養
健康・スポーツ栄養
給食管理
公衆栄養
地域栄養
福祉( 高齢・障がい、児童)栄養
特定保健指導担当管理栄養士
静脈経腸栄養管理栄養士
在宅訪問管理栄養士
公認スポーツ栄養士
食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士
小児栄養分野管理栄養士・栄養士
がん病態栄養専門管理栄養士
腎臓病病態栄養専門管理栄養士
糖尿病病態栄養専門管理栄養士
摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士
在宅栄養専門管理栄養士

認定は、働いている施設や企業側から取得することを勧められて認定料や講義の受講料を負担してくれるところもあるみたい!
医療関係の認定が多いので、医療関係での収入アップや転職での収入アップを狙う方はおすすめです。民間資格よりも栄養士会による認定の方が好ましいとする施設や企業もあるので注意しましょう!
経験年数を積む
年齢による年収の違いで前述したように、経験年数が多くなる程年収は高くなる傾向にあります。
資格取得や転職が正直言ってめんどくさい…そこまで向上心を持てない…と言う方は、まじめにコツコツ今の仕事を続けるのも一つの手段です!
今現在は行動の意欲がなくても、いざ!!と言う時、これまでの経験や知識が役に立ってくれるはずです。管理栄養士の中途採用には、実務経験を必要とする求人も少なく無いので、コツコツ働くことは無駄になりません!!
副業をする
働き方改革などで副業が注目されている今、スキルを活かして副業をする、副業でスキルを磨く管理栄養士・栄養士が増えています。
健康・栄養に関する記事執筆・監修
栄養相談
ダイエット・体づくり相談
レシピ考案
セミナー講師
料理代行
料理教室 etc…

収入アップに私が一番推してるのは副業!さすが国家資格!
何よりもスタートのハードルが低いのが副業のいいところ。このブログもその一環としてスタートしました!
副業をすることで本業に活かせることもあれば、副業で身についた知識が本業や転職に活かせることもあります。
また、管理栄養士としてやりたいことがあるけどその業種の求人があるとは限りません。例えば、「栄養相談を仕事にしたいけど求人がない…」そんな方は副業として個人で栄養相談をすることもできます。
年収アップのために副業も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士が副業をするメリット・デメリットについてこちらで解説しています!
管理栄養士・栄養士になりたいけど収入に不安を感じている、働いているけど給料に不満がある。そんな皆さんにはぜひ、自分に合った方法で収入アップを目指して欲しいです!
新卒で管理栄養士として就職したけど、その後資格を使わない仕事に転職してしまった…せっかく取った資格が勿体無いけど…という方は私の周りにも多いです。
だけど、せっかくお金を払って取った資格!できる限り活用して生きていきたいですよね!
参考文献
賃金構造基本統計調査,令和3年
管理栄養士・栄養士として働く方のための就職ガイド,公益社団法人 日本栄養士会,2023.12.20閲覧(https://www.dietitian.or.jp/job-guide/)
正社員の年中中央値は?男女別・年齢別・都道府県別にも解説,doda,2023.12.20閲覧,(https://doda.jp/guide/heikin/median/)